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About

アート・プロジェクト:TRANS- とは、2019年秋に神戸で開催されるアート・プロジェクトです。
神戸がグローカル・シティの先鋒となるべく、現代アートを切り口に何かを“飛び越え、あちら側へ向かう”ための試みです。
世界各地で開催が相次ぐ芸術祭とは一線を画し、参加作家を2名と少数に絞ります。
会期中は神戸の3つのエリアを舞台に、美術作品や野外劇など様々な仕掛けが出現します。

「TRANS」とは、「越えて」「向こう側へ」という意味を含む接頭語。
「TRANS」から派生した単語に「TRANSFORM(変容)」「TRANSPORT(輸送)」などがある。

ディレクターズ・ステートメント

美しい山と海に挟まれ、外来文化を享受してきた港町・神戸。ひとはその居心地のよさに安住し、いつしか進取の精神を忘れてしまったのだろうか。ゆっくりと時代から取り残されつつあるこのまちが、今こそグローカル・シティの先鋒となるべく、何かを“飛び越え、あちら側へ向かう”ための試みが、アート・プロジェクト:TRANS- である。近年、世界各地で開催が相次ぐ芸術祭とは一線を画し、参加作家はごく少数に絞る。また、主要会場となる美術館や展示施設はあえてもたない。アーティストもどこかに飾るための作品をただ作るわけではない。神戸のまちやひとを素材にして、そのための仕掛けをつくるのである。ありふれた風景のなかに、突如として現れる奇妙な存在。ひとはそれとどのように出会い、どう応じるのだろう。

会場となるのは、兵庫港、新開地、新長田という、神戸の市街地である三宮や元町の西側に位置し、古くから神戸の歴史に関わってきた地域である。現在の神戸港ができる遙か昔、平清盛が拓き、江戸時代には兵庫津と呼ばれた港を玄関口に商業が盛んになり、明治以降は、重厚長大型産業で栄えたこれらのエリアは、都市構造の変化と阪神・淡路大震災を経て、かつての賑わいを失い、斜陽化を避けられずにいる。だがだからこそ、アーティストにとっては興味を引くモティーフや素材になりうるのである。

ドイツ北西部、人口が1万5千にも満たない小さな町ライトに生まれ、そこから離れたくとも離れられず、今も同地を制作活動の拠点とするグレゴール・シュナイダーは、家という私的空間と日常に流れる時間にわずかな捻れを生み出し、見えない恐怖を呼び覚ますのを得意とする。また、写真という閉じられた世界に非日常的で演劇的な空間を創出したやなぎみわは、2011年から本格的に演劇に取り組み、一昨年には移動舞台トレーラーで野外演劇「日輪の翼」を上演した。そして来秋、自身の出身地である神戸市兵庫区の港で、海上劇というスペクタクルに挑む。

ふたりの無謀な企みによって、神戸がどこへ向かうことになるのか。その始まりを待つ。

2018年10月
林 寿美(TRANS- ディレクター)

  • 会期2019年9月14日(土) - 11月10日(日)
  • 主催TRANS-KOBE実行委員会/神戸市
  • ディレクター林 寿美
実行委員会
TRANS-KOBE実行委員会

顧問
加藤隆久(神戸芸術文化会議 議長)
久元喜造(神戸市長)

委員長
服部孝司(公益財団法人 神戸市民文化振興財団 理事長)

総合アドバイザー
芹沢高志(デザイン・クリエイティブセンター神戸 センター長)

ディレクター
林 寿美(インデペンデント・キュレーター)

広報ディレクター
山阪佳彦(株式会社マック 専務取締役)

委員
大谷 燠(神戸アートビレッジセンター 館長)
大谷幸正(神戸市立博物館 館長)
岡田健二(神戸市市民参画推進局長)
小畑由起夫(兵庫県立美術館 副館長)
加藤久雄(神戸市長田区長)
岸本吉弘(神戸大学大学院人間発達環境学研究科 教授)
小林隆一郎(神戸市兵庫区長)
袖山雅彦(イオンモール神戸南 ゼネラルマネージャー)
田淵伸一(株式会社毎日放送 事業局事業部マネージャー)
藤野一夫(神戸大学大学院国際文化学研究科 教授)
松岡 健(株式会社神戸新聞社 編集局文化部長)
山本亮三(公益財団法人 兵庫県芸術文化協会 理事長)

監事
清水好央(税理士)
中嶋展也(弁護士)
  • 問い合わせ先
  • TRANS-KOBE実行委員会事務局
  • 〒650-0017
  • 神戸市中央区楠町4丁目2-2神戸市民文化振興財団 内
  • Tel:078-361-7105/Fax:078-351-3121
  • info@trans-kobe.jp

Artists

グレゴール・シュナイダー
Gregor Schneider

1969年、ドイツ、ライト生まれ。16歳で、自宅の部屋の中に別の部屋を作るなどして改造する作品《家 u r》の制作に着手。2001年のヴェネツィア・ビエンナーレでドイツ館代表作家となり、金獅子賞を受賞。以降、インド、コルカタの寺院前に巨大な道の門を立てたり、大きな水道管を迷路のようにはりめぐらせたりして、時空がねじれた非現実な体験を促すインスタレーションを手がける。横浜トリエンナーレ、ミュンスター彫刻プロジェクトなど、国際芸術祭の参加も多数。デュッセルドルフ芸術大学教授。ライト在住。
http://www.gregor-schneider.de
Message


7つの道行き KOBE 2019

グレゴール・シュナイダーにとって極めて重要な表現手段は、既存の部屋の内側によく似た部屋を設けること、部屋や人間、物体を二重化すること、自身は入手不可能な建物を再構築することである。最もよく知られているのは、2001年にヴェネツィア・ビエンナーレのドイツ館で発表した、《家 u r》のうち24の部屋を使ったインスタレーションであろう。

30年もの間、グレゴール・シュナイダーは、社会の泣き所に触れる作品をいくつも手がけてきた。初期には作品そのものを喰い尽くすというコンセプトを掘り下げ、経済的必然性に追従する芸術に疑問を呈した。その後は、秘密にされ、清潔で、厳重に警備されたグアンタナモ湾収容キャンプの拘置所と、美術館や画廊の「ホワイトキューブ」との間に類似点を見出している。

《7つの道行き》で、来訪者は、街中に点在するシュナイダーの作品を訪ね歩くことになる。その旅の最後に辿り着くのは、腐りかけ、泥まみれになった野晒しの部屋。シュナイダーが理想とする美術館である。

「体験はあらゆる感覚を揺さぶる。それは、はかりしれない世界に拠るものなのだ。」

[参考作品]

《u r 10 コーヒールーム》 1993年
部屋の内部で回る部屋、石膏ボード、集成材、支柱と滑車の付いた木製構造物ほか
© Gregor Schneider / VG Bild-Kunst Bonn
《ボンディ・ビーチ、21のビーチ・セル》 2007年
金網、マットレス、日傘、ゴミ袋
© Gregor Schneider / VG Bild-Kunst Bonn

やなぎ みわ
Miwa Yanagi

1967年、神戸市兵庫区生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。〈エレベーターガール〉や〈マイ・グランドマザーズ〉など、CGや特殊メイクを駆使した写真で、若さと老いといった女性を取り巻く諸問題への洞察を試みる。2009年、ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館の代表作家。2011年からは演劇に取り組み、『ゼロ・アワー 東京ローズ最後のテープ』を国内外で上演。昨年の「港都KOBE芸術祭」では野外劇『日輪の翼』のための移動舞台トレーラーを展示した。京都造形芸術大学教授。京都在住。
http://www.yanagimiwa.net
Message


海の上での邂逅

野外劇には、歴史を経るに従ってばらばらに散逸したものを、再びひとつに戻す「力」があります。一瞬の邂逅の祝祭のあと、すべてはまた個々に戻っていきます。そして舞台に自然の力を借りるぶん自然現象に左右されます。人間の意志の力だけでは辿り着けない嵐もあれば、凪いだ夜に満月が出ることもあります。太古から人間は船を作り、海を渡り、移動し、交易をしました。水平線の彼方に思いを馳せ、真下の海に沈んだものたちの声に耳を澄ませば、過去と未来がおのずとつながります。

海の上での舞台公演は、時間と空間を超えるものになるにちがいありません。

ひとつになる祝祭と、個が各々で存在する現代美術は対極です。一見矛盾するこの往来、トランスこそが、芸術を豊かにすると信じています。

[参考作品]

《川中島》 2016年
デジタル・プリント 285x160cm
©2018 やなぎみわ
野外劇『日輪の翼』2016年
(原作:中上健次、企画/演出/美術:やなぎみわ)
©2018 やなぎみわ

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パブリックプログラムの公募について

地域の方々により本プロジェクトに親しんでもらい、いろんな方と一緒にTRANS-を作り上げるべく、パブリックプロジェクトの企画を公募します。
テーマ「TRANS-」に沿っていれば、アートだけでなくジャンルは問いません。
みなさまからのご応募をお待ちしています。

締切 2019年1月31日[木]17時必着

公募資格など詳細はこちら

TRANS-KOBE
実行委員会事務局

〒650-0017 神戸市中央区楠町4丁目2-2 神戸市民文化振興財団 内
Tel:078-361-7105 / Fax:078-351-3121 / info@trans-kobe.jp
トップの画像は開催エリアのイメージカットとなります

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