5月17日に、Cygamesが運営するアプリ「ウマ娘」が、特許をめぐってKONAMIから提訴されていたことがわかりました。
どうやら、ウマ娘の育成システムの多くで、コナミが運営するゲームサービスと類似していたことが訴訟の原因のようです。
報道によると、両者の間ではかねてより、特許に関する協議が進められていたようですが、コナミが受け入れなかった形で提訴。
一部では「特許ヤクザ」といったコナミに関する批判の声も上がっており、ウマ娘のサービス終了についても心配の声があがっています。
関連記事
・サイスタ(SideM)のサービス終了理由は売上減少と宣伝失敗が原因だった!
コナミのウマ娘訴訟内容を簡単まとめ。
まずは、訴訟の経緯を含めて、コナミのウマ娘に関する訴訟内容について簡単に紹介します。
Cygames(サイゲームズ)が運営する人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」が特許を侵害しているとして、コナミデジタルエンタテインメントが東京地裁に提訴した、と発表した。
引用元:ヤフーニュース
損害賠償40億円、同ゲームの差止が請求された。
Cygamesは、「ウマ娘」のゲームシステムやプログラムの一部について、コナミ側と特許に関する協議を行ったものの、見解が受け入れられなかったという。
訴訟提起日は3月31日、訴状到着日は5月10日。
下はコナミからCygamesに提出された訴訟内容です。

損害していると言われている特許内容について具体的に見ていきましょう!
コナミのウマ娘訴訟はなぜ?特許侵害は育成システム。

ウマ娘プリティーダービーについて、コナミが特許侵害としている請求項目がTwitterにあがっていました。
引用元:ツイッター
細々とした項目内容が羅列されていますが、簡単にいうと、
ということです。
プレイした人ならわかると思いますが、ウマ娘ってイベントやミッションをクリアする過程でスキルアップができたりする一種の育成系ゲームなんですが、
それらのシステムが、コナミの保有している特許に抵触してるとして提訴されたようです。
たしかに、ウマ娘の育成システムは、コナミが提供しているサービス「パワプロ」や「プロスピ」のそれと類似している点が多々あるように感じます。
左:ウマ娘
右:パワプロ

実際にウマ娘が発足した当時に、パワプロと似たゲームだと感じていたという人も多くいたといいます。
ウマ娘やってる周りの人はパワプロみたいなゲームだよ!って言ってたから共同でなんかやってるもんだと思ってた。
ウマ娘やった時なんかパワプロに似てんなあとは思ったよ。
ウマ娘はパワプロをパクってたって前から言われてたしね。

コナミは一連の特許に関する見解として、
「特許は、クリエイターの開発の歴史であり会社の財産です。これが守られることで全ての会社のサービスは成り立っています」
引用元:Business insider
「当社としてはクリエイターの努力を尊重し今後も革新的なサービスの開発をしていくために、守るべきものはしっかりと対応していきます」
といったコメントを残しています。
コナミのウマ娘訴訟に「特許ヤクザ」の声。
ただ、コナミの訴訟項目について物申してる人は多くいるのも事実です。
そもそも育成ゲームである以上は、多少ゲーム性にかぶりはあるのは仕方がないものです。
Twitterでは、一連のコナミの訴えに対して「特許ヤクザ」なんてコメントも上がり批判がされています。
また、ウマ娘発足時にすでにゲーム性については似ているとは言われていたのに、人気絶頂期のタイミングで訴訟を起こすことに、
プレイヤーからは「コナミによるCygamesへの嫌がらせ」「話題性のため」といった声が寄せられています。
単純にウマ娘に対してKONAMIの嫌がらせに見えてしまうんやが
サイゲがうまくいっていることが気に食わないやろな〜
サービス停止要求してなんのメリットがあるの?ただの嫌がらせとしか思えない
完全な嫉妬レベルの嫌がらせやね。 まあ、今現在のKONAMIの重鎮は、 利権貪り食うだけのブタさんばかりだから
正直コナミが今さら訴えるのは嫌がらせに感じてしまうけどまあどう見てもパクリだったからな
特許の権利をもっているのがコナミである以上、今回の訴えでCygamesが勝つのは難しそうですが、どちらにしても、コナミへの批判は高まりそうです。
コナミのウマ娘訴訟に対するCygamesの見解
Cygamesは5月の17日に、コナミへの訴訟に対してコメントを公表しています。

当社は、コナミデジタルエンタテインメントと「ウマ娘プリティーダービー」のゲームシステムおよびプログラムの一部について、特許権等の協議を誠意を持って行ってまいりました。
しかし、当社の見解がコナミデジタルエンターテイメントに受け入れられることはなく、訴訟を提訴される形となりました。
当社としては、コナミデジタルエンターテイメントの特許見を侵害している事実はないと考えており、その正当性を手続の中で明らかにしてまいります。
どうやら、Cygamesとしては、コナミ側の訴えを断固として否定していくスタイルのようです。
結果がどうなるのか見ものですね。
個人的にはコナミに示談金を払う形で落ち着くと考えていますが、
仮にコナミが負けるようなことがあれば、育成ゲーム界に新展開が生まれますし、Cygamesが負ければ訴訟内容にあった「ウマ娘のサービス終了」も現実味を帯びてきます。
今のところウマ娘にサービス終了の予定はない!
コナミの訴訟内容をめぐって、現在ネットではウマ娘のサービス終了を危惧する声が多くあがっています。
5月17日にウマ娘アプリ内のインフォメーションにて、サービス終了の予定はないとの情報が確認できています。
「ウマ娘 プリティーダービー」は今後も変わらずサービスを提供してまいりますので、安心してお楽しみいただければと思います。